がん保険に加入してはいたものの、不幸にも癌になった場合、例外を除き、すべての癌で保障が受けられます。ここでは癌、具体的には上咽頭癌についてその症状について見てみましょう。上咽頭とは咽頭の軟口蓋レベルより上部、鼻腔より後方、頭蓋底の直下の部位にあたります。解剖的に隣接する中咽頭癌、鼻腔癌、篩骨洞癌との鑑別を要します。上咽頭癌は、癌の耳管開口部閉塞などから耳閉・耳鳴り・難聴などの滲出性中耳炎の症状から発見されることが少なくありません。また、比較的早期からリンパ節に転移しやすく、頚部腫瘤の症状で発見されることもあります。また上咽頭は解剖学的に頭蓋底の直下にあり、複視などの眼の症状や脳神経症状から発見されることもあります。鼻出血や鼻閉など鼻の症状はかなり進行してから出現し、神経が侵されない限り、痛みの症状は起きにくいのも特徴です。上咽頭のファイバー検査、画像検査で腫瘍の存在を確認し、腫瘍の一部を組織検査する必要があります。組織的には通常扁平上皮がんですが、他の頭頚部がんに比べ分化度が低いことが特徴的です。
