がん保険のテレビCMも盛んですが、同じようにテレビのスイッチを入れると美味しそうにビールを飲む男優、チャンネルを変えると、おしゃれにワインを味わう美しい女優。タバコのテレビCMがほぼ完全に消えた今でもアルコールの美味しさ、楽しさは洪水の様に我々のお茶の間へ流れ込んできます。しかし残念なことにアルコールを原因とする肝臓病は増加しているのが現状なのです。その最たるものが肝臓癌です。肝臓に入る血管には、酸素を運ぶ「冠動脈」と栄養素を運ぶ「門脈」があり、蛋白質や胆汁の合成、脂質、糖質など貯蔵とともに、さまざまな物質の代謝や有害物質の解毒、排泄など、生命を維持する上での重要なはたらきを行っています。肝臓癌は肝臓から発生する「原発性」肝臓癌と他の癌から肝臓に転移した「転移性」肝臓癌とに大別されます。原発性の肝臓癌には肝細胞癌と胆管細胞癌があり、肝臓癌全体で95%を占めています。他は、肝細胞癌と胆管細胞癌の混合型と小児に発生する肝芽腫などがまれにあります。肝臓癌といえば、肝細胞癌を指すことが多いといえるでしょう。
